建築のコンペには、書類審査を終えていくつかの候補作品を選び、プレゼンテーションを行うことがあります。その「プレゼン」を私は「プリゼン」と言っていて、訂正されたことがあります。プレゼンスはレですし、プレゼントは形容詞や名詞ではレですが、動詞になるとアクセントが後ろにきてプリゼントになります。そこで「プレゼンテーション」を辞書で調べてみますと「プリゼンテーション」の発音表記もあってどちらでもいいことになっていました。てっきり「プレゼンテーション」は日本語読みで、「プリゼンテーション」が正解だと思っていましたので、どちらでもいいとは意外な結果でした。
「プレゼント」ついでですが、先日、娘から銀の面白い指輪をプレゼントされました。なんと銀婚式のお祝いだそうです。ラフォーレ原宿3Fのgondoaの、デザイナー谷勇 作のもので、妻の指輪は18匹の蛾(名前?)が繊細に重ねられてデザインされ、小指に嵌めてみるとしっくりきます。私の指輪はフリーサイズの幅2㎝の重厚なもので、指に当たる裏側にはトルクァータ・オオツノ・ハナムグリという昆虫が彫刻され、その反転のふくらみが表に微妙に出ているというデザインがとても気に入りました。結婚指輪さえ身に付ける習慣がありませんでしたが、この銀製の大ぶりの指輪を左手の中指にはめて、お守り代わりにすることにしました。なにかいいことがあるかもしれません。
さらにまったく偶然なのですが、ゆうべ帰省した息子からユニクロの長袖ハイネックTシャツの黒と紺をプレゼントされ、なにより初めてのことでたいへん驚きました。私は普段はワイシャツにベストという組み合わせばかりで、季節がら薄手のハイネックをラフに着てみようとも思っていましたので、まったくいいタイミングでした。この冬をすこしは暖かく過ごせそうです。いずれにせよ、頼んだわけでもないプレゼントが私にしっくりきたのはなぜかと、不思議に思うのですがただの偶然だけではなさそうです。例外はいくらでもあるので親子だからだけというわけでもないのですが、素直に喜んでおくべきでしょう。