株式会社ナウハウス
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ナウハウス所長の鈴木です。今何を感じ、どのように建築に向き合っているのかを伝えていければと思います。
ナウハウス一級建築士の高橋です。設計を通して感じたことや現場の進捗を気軽に綴っていきたいと思います。

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静岡県浜松市南区頭陀寺町330−20
TEL.053-461-3408

動くオブジェ
2006-10-05
ナウハウスの庭には小鳥がよく集まります。春にはメジロやヒヨドリ、どの季節にもよく見るのがスズメとヤマバトです。スズメなどは家族で来るようで、いつも5,6匹でチュンチュン鳴きながら賑やかにやってきます。パンくずがあるのにじぶんでとりもせず、口を開けて待っているのはどうやら子スズメのようです。体格はほとんど同じなのですが、羽の色が淡く、飛び方もぎこちない気がします。4匹ぐらいが並んで口を開けて待っています。目の前のパンくずをつつけばいいのにそれができないのです。親スズメはパンくずをくちばしで、かわるがわる子スズメの口の奥まで突っ込んでやっています。
 そこへ大威張りで来るのがヒヨドリです。スズメはいったん四方に飛び散ります。ヒヨドリはいつもつがいでやってきて、どちらかが木の上で見張っています。ヤマバトもつがいでやって来ます。ヤマバトがいちばんのどかでおっとりしているようです。えさを食べ終わると、露地の蹲でかならず水浴びをして、時には2匹そろって羽を広げてひなたぼっこ(!)までしています。ヤマバトがいちばん馴れ馴れしく、近くを通っても逃げません。
 メジロの来るのは初夏で、みかんの半割りを梅の木に刺しておきますと、つがいで来て喜んで食べています。味はよく分かるようで,おいしいみかんから食べます。春のメジロの鳴き声はなかなか風流、いいですね。
 こんな風に書きますと、ナウハウスの庭はまるで楽園のように聞こえますが、そのしかけは簡単です。鳥のえさの少なくなる冬に、みかんやパンくずを庭先にちょっと置いておくだけで小鳥が集まって来てくれるのです。そして水盤に水を張っておくと小鳥は大喜びで水浴びをします。事務所のそれぞれの窓の前に餌台を置き、スタッフが眺められるようにしてあります。小鳥たちは動くオブジェのようで、やりとりを見ているとけっこう飽きないものです。
 ナウハウスでは住宅の計画をするときにはかならず鳥寄せのしかけをすることにしています。おおげさなしかけではなく、実のなる木やバードバスを置くだけで小鳥たちは集まってくれまのです。早朝、わたしが庭に出ますと、どこからか見ているのか、チュンチュンと餌をねだる小鳥の声がするのです。思うのですが、小鳥の鳴き声もまさしく自然の一部であり、緑や風と一体になって、すごく豊かな自然があるように感じられるのです。小鳥の催促を無視もできないので、パンくずや米粒を台の上に置いてやりますが、そのとき忘れてはならないことがあります。たよりないのですが、わが家にはラブラという番犬がいます。10歳になるラブラドール・レトリバーですが、いっしょにパンの一切れをもらわないと、アレッというような顔をするのです。
 住宅に自然を取り込むことを大げさに考える必要はなく、一本の木や数個の石や苔からでも庭つくりは始められます。そこに小鳥が来ると、自然が倍増したように感じられるのです。今年の冬から鳥寄せを始めてみませんか。楽しみが増えますよ。

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