以前10年ほど続けていた日本刀の鑑定会に、8年ぶりに参加することにしました。
今でこそアニメの影響で刀剣女子が増え、刀剣展は若い女性でいっぱいです。
私が通う三島の佐野美術館は、日本刀の名品のコレクションが充実しています。
講座では重要文化財、重要美術品クラスの名刀を手に取って鑑賞することができます。
講師は、「日曜美術館」や磯田道史さんの「英雄たちの選択」にも出演された渡辺妙子先生です。
場所は佐野美術館の文化財指定の隆泉苑、ここで名刀を鑑賞するという至福の時間。
テキストは黒庵の解紛記、かなりアカデミックな講座で、頭の中が熱くなります。
日本刀を見るということは、光の反射の違いを見分けるということ。
「見る力」がつくまでかなりの時間を必要とします。
「映り」が見れるようになることが一つのバロメーターです。
1000年前の日本刀が見られること、本物の素晴らしさを確かめられることは奇跡に近いこと。
相州の正宗、とりわけ貞宗の佇まいはクラシックアヴァンギャルドといえるもので、
その美意識は私の理想とするところです。その貞宗に会えたのです!