株式会社ナウハウス
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ナウハウス所長の鈴木です。今何を感じ、どのように建築に向き合っているのかを伝えていければと思います。
ナウハウス一級建築士の高橋です。設計を通して感じたことや現場の進捗を気軽に綴っていきたいと思います。

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雨楽庵
2005-11-30
 ナウハウスに茶室を作ることにしました。私にお茶の心得があるわけでもなく、余裕があってするわけでもありませんが、ナウハウスに欲しいのは[聖なる場所]だと、突然思ってしまったのです。
 以前からナウハウスの中庭の密度がないことが気になっていました。どのようにしたら密度を上げることができるか。どんなイメージを具現化すればそれができるのかを考えなければなりません。めざす方向が悪ければ、技巧を凝らそうとも目的には到達できません。魚のいない所で釣りをするようなものです。
 ナウハウスの中庭に私が欲しいのは「ひきしまった空気」です。周囲とあきらかに違う空気が欲しいのです。実際にお茶も楽しみたいので基本的なルールには従わなければなりませんが、ここでナウハウスがいつも「設計の離陸」といっている飛躍をさせたいのです。
 現在、中庭には2.2m□のスチールパイプの立方体が浮かんでいます。これはいままで母の野菜作りのための苗場などに使っていたテラスでした。このスペースが中庭の絶好の位置にあるのです。これを茶室に読み換えたいと思います。「読み換え」というのは設計の醍醐味なのです。
 草庵というのはもともとあるものを工夫し、代用してきたところに知恵が生まれ、その時代の気分を映してきたものですから、この考え方にぴったりとあてはまります。この草庵がどうあるかをよく考えなければなりません。既成の茶室を持ってきてはこの場所になじむとは思えませんので、おもいきった発想が必要でしょう。
 空間の枠は決まっていますから、素材と採光と納まりの工夫で、茶室の凝縮された空間をどのように作るかが課題です。スチール製角パイプのスケルトンによしずを組み合わせたいと思います。きわめて仮設的で、透過する光による空間をつくりたいと思います。たいして広くもない中庭に奥行きができ、以前からあるように草庵が納まっていることが望ましいので、これから細部をを煮つめたいと思います。
 茶室の典型に学び、現代の草庵として解釈し直すことができるかどうかです。にじり口の関係で奥庭のGLを70cmほど上げました。周辺の樹木は大部分は移動することになりました。露地の入口には井筒を置きます。中央にスペースをとって、その横には株立ちのヤマボウシを植えました。
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