株式会社ナウハウス
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ナウハウス所長の鈴木です。今何を感じ、どのように建築に向き合っているのかを伝えていければと思います。
ナウハウス一級建築士の高橋です。設計を通して感じたことや現場の進捗を気軽に綴っていきたいと思います。

〒430-0817
静岡県浜松市南区頭陀寺町330−20
TEL.053-461-3408

2016-04-27
3月初旬、雪の残るピレネーのアラン谷やボイ谷を中心に、25のロマネスク教会を行脚しました。
その教会は聖堂と塔と墓地が置かれ、村人の日々の生活を支える山寺です。かつて、ヨーロッパが紀元1000年の終末思想から解放されると、11~12世紀には地域の教会が盛んに建てられました。聖堂と塔をつぶさに見ると、それぞれのつくるべき動機が異なるように感じました。
たとえば、ヴァルの聖母教会は洞窟と石積みの聖堂で、ロマネスク教会の原点のようです。分厚い石積みの聖堂は洞窟的空間の石の伝統を継ぎ、聖堂のバシリカは平面計画や構造といった実用的な理由があります。ル・トロネのような禁欲的な修道院と異なり、ピレネーの山寺の内部は素朴なイエスの物語の絵やキリストの彫刻があり、村人の生活に寄り添っていると感じました。
塔は、といいますと、見るからに建設には多大なエネルギーを費やしているにもかかわらず、納得できる実用上の理由が見当たりません。タウルのサン・クリメント聖堂の美しい鐘楼を登りました。しかし塔は構築物そのもので、建築空間を確保していないのです。塔はランドマークや鐘楼以外の目的が確かに他にあるのです。高く美しい象徴は、実用では語れない人の心が求めるもので、儀式や慣習にもある、人間の精神の高みへの衝動に違いありません。



2016-03-24
以前、ナウハウスの中庭というタイトルで、パノラマ写真をアップしました。
その中庭を逆方向から見た写真ができました。
広角レンズで撮影した写真を更に、フォトショップで繋ぎ合わせてパノラマ写真としました。
2016-02-27
ナウハウスの中庭は、白梅が今年も満開です。
左手にはレモンがたくさん実りました。フォトショップによるパノラマです。夜と昼、エクステリアがインテリアになっています。白い丸テーブルには小鳥が集まり、にぎやかです。スズメ、メジロ、ヒヨドリ、セキレイ、ジョウビタキ、ヤマゲラ、ハトといったところです。逆方向からのよると昼のパノラマも製作中です。しばらくお待ちください。
2015-12-26
年末年始を迎え、酌み交わすお酒を仕入れてきました。
長年の酒飲みのキャリアが光る選択だと自負しています。
日本酒は秋田の純米吟醸酒の「雪の茅舎」、フルーティな生酒です。そして滋賀の純米酒、中汲無濾過の生原酒の「北島」、これは初めてで楽しみ。原酒なのでアルコール度が17度もあります。燗酒用として佐賀の純米酒「七田」、開運の土井酒造自慢の純米酒「吞み切り一番」がお値打ちです。
ワインは清水の舞台から飛び降りて買った「マイナー・ファミリー・ゲイリーズピノ・ノアール2012」。カルフォルニア・ナパヴァレーにラターシュのぶどうの苗木を植えたとのことです。もちろん初対面。
そして、ボルドーの「シシェル・ポイヤック2013」はどういういきさつか、ポイヤックのあの1級畑のワインが入っているそうです。ムートンらしい。なぜ?
スペインの「ベンビブレドミニオ・デ・タレス2009」は飲み始めてからの味の変化が面白いとのことで、これも楽しみ。
白はミネラルたっぷりの「シャブリ・ブランショ・ヴォコレ2013」、上品なボルドーの「レ・ザルム・ド・ラグランジュ2013」、デザートワインは「ハーフナー・アイスワイン・キュベェ2009」。
私の知識ではありませんが、正確を期すために細かく書きました。日本酒もワインも好みに合わせただけで、あとは酒屋さんの受け売りです。当たりかどうかはこれからの楽しみです。
天下無敵の酒備え(?)で来客を迎えたいと思います。
2015-03-25
ナウハウスの中庭に還暦を過ぎた白梅がある。今年は殊に見事に咲いた。7年前、亡くなった父が「たくさん生ったなあ」と呟くほど実がついた。「蛇がいる」と突然父が言った。凝視するが蛇などいない。そもそもこんな街中にいるはずがない。枝が蛇に見えたのだとそれ以上気に留めなかった。
 ところが蛇が出たのである。昨年の6月のサンルーム工事中、水盤のメダカを覗いていた時である。違和感がして見上げると、異形なものが梅の枝に体を強ばらせている。黙って指差すと家人はのけぞった。1.3mくらいのシマヘビ。なぜ、どうやってと頭が錯綜した。
庭に白テーブルの石皿は雀の餌場である。もしや枝に止まる雀を狙ったのか。確かに雀は大騒ぎであった。その日は放置したが翌日も動く気配はない。そういえば一昨日玄関先で大きな蛇がクルマに轢かれていた。「気の毒に、なぜ?」と思ったが、まさか庭にもう一匹いるとは思わない。あの2匹はつがいだったのか。不幸にして一匹は轢かれ、他方は雀を待ち伏せしている。命がけの狩りだから簡単に去るわけもない。
 蛇は縁起がいいものとされているが放置しておくわけにいかない。数人がかりで胴を突き首を引いた。よほど腹を空かせているのか痩せぎすの体がちぎれそうであった。やっと2重袋に入れ、国道を越え300m先の川に放した。遠くの雀がどうして分かるのか謎のままである。かつて父が見たのは本当に蛇だったのかもしれない。
2014-07-22
40年前、ギャルリーユマニテで衝撃を受けた絵が、「カオの構造」です。
作者は森眞吾さん。勝手に私の師匠です。内覧会「汽水域に生きる」で再会した作品は、当時の自分のやり場のない状況を瞬間的に思い出させました。「肉質な壁とのS氏の一方的な対話A」はめんどくさいタイトルですが、事件に巻き込まれた森さんの心境を語り、抽象がこれほど力を持っていることに驚きます。「汽水」とは海水と淡水の混じった水ですが、そのような曖昧な境界領域の作品を総覧して、森さんの思索の精度と重さに打たれました。
碧南市藤井達吉現代美術館で8月31日まで開催しています。
2013-09-01
最近、ナウハウスで飼い始めた幹之メダカと楊貴妃メダカです。
覗きますと皆集まって来て大変かわいいのです。食欲は旺盛で、この夏の酷暑にもびくともしませんでした。水を換えることもなく、野生の強さをたくましく思います。先ほどエサを買いにいったところ、幹之メダカがなんと1500円/匹で売られていました。ざっと32,000円が泳いでいます。4年前にラブラドールのラブラが14歳と1ヶ月で死んでしまい、さびしく思っていますが犬を飼うエネルギーを考えると躊躇してしまいます。こどもたちと一緒に育てる時が一番のタイミングでした。ランチュウも飼っていますが、のら猫を恐れて用心深く、あまり可愛くありません。犬を諦めていませんが、当分メダカを楽しむことにします。
2013-07-02
指定文化財の域を超える、西楽寺本堂

真言宗智山派の寺で、平安後期に真言密教の拠点道場として栄えました。袋井市北部の春岡に、住宅の近隣調査中に発見。入母屋造り杮葺きの堂々たる阿弥陀堂が無造作にあることに驚き、この地の由緒を窺い知りました。外陣は朱色に彩色され、化粧垂木や組物、格天井が見事です。本尊は阿弥陀三尊、寺伝には開創は724年、聖武天皇の勅願所として行基が開山し、平安後期に右大臣源顕房が諸堂を造営したとあります。天文12年には学頭坊ほか12坊があり、今川・豊臣・徳川と、近世を通じて170石を維持されました。県指定文化財の本尊や薬師如来座像も平安後期の作です。平成の解体修理で現在の伽藍は享保(江戸中期)の頃の造営と分かりました。日本建築の醍醐味を身近に堪能できます。

西楽寺
静岡県袋井市春岡384
2013-07-02
もちがつお・うなぎ・浜松餃子

浜松のとっておきは、もちがつお。春の訪れとともに黒潮に乗って近海で捕れた鰹は鮮度がよく、つきたての餅のようにぷりぷり。爽やかな春風のような「もちがつお」は歯にまとわりつく食感が味です。うなぎは「かんたろう」。関西風炭焼きで、表面のサクッとした歯触りからジュワッとした身から皮まで、旨味たっぷりの鰻と固めのご飯の一粒一粒、甘めのタレ、鰻重2500円と、総合的なバランスがたまらん。浜松餃子は小ぶりで皮が薄く、野菜がたっぷり。ニンニクが効き、美豚餃子といわれるほど豚肉にこだわっています。鰹はリンゴ酸が効いた高知の酔鯨の純米吟醸、鰻はコクとキレの長野の瀧澤の特別純米、餃子は何でも、どれもよく冷えたお酒が欲しい!

うなぎ「かんたろう」
〒435-0028 静岡県浜松市南区飯田町616−2‎
053-464-6323

2009-12-01
建築のコンペには、書類審査を終えていくつかの候補作品を選び、プレゼンテーションを行うことがあります。その「プレゼン」を私は「プリゼン」と言っていて、訂正されたことがあります。プレゼンスはレですし、プレゼントは形容詞や名詞ではレですが、動詞になるとアクセントが後ろにきてプリゼントになります。そこで「プレゼンテーション」を辞書で調べてみますと「プリゼンテーション」の発音表記もあってどちらでもいいことになっていました。てっきり「プレゼンテーション」は日本語読みで、「プリゼンテーション」が正解だと思っていましたので、どちらでもいいとは意外な結果でした。
「プレゼント」ついでですが、先日、娘から銀の面白い指輪をプレゼントされました。なんと銀婚式のお祝いだそうです。ラフォーレ原宿3Fのgondoaの、デザイナー谷勇 作のもので、妻の指輪は18匹の蛾(名前?)が繊細に重ねられてデザインされ、小指に嵌めてみるとしっくりきます。私の指輪はフリーサイズの幅2㎝の重厚なもので、指に当たる裏側にはトルクァータ・オオツノ・ハナムグリという昆虫が彫刻され、その反転のふくらみが表に微妙に出ているというデザインがとても気に入りました。結婚指輪さえ身に付ける習慣がありませんでしたが、この銀製の大ぶりの指輪を左手の中指にはめて、お守り代わりにすることにしました。なにかいいことがあるかもしれません。
さらにまったく偶然なのですが、ゆうべ帰省した息子からユニクロの長袖ハイネックTシャツの黒と紺をプレゼントされ、なにより初めてのことでたいへん驚きました。私は普段はワイシャツにベストという組み合わせばかりで、季節がら薄手のハイネックをラフに着てみようとも思っていましたので、まったくいいタイミングでした。この冬をすこしは暖かく過ごせそうです。いずれにせよ、頼んだわけでもないプレゼントが私にしっくりきたのはなぜかと、不思議に思うのですがただの偶然だけではなさそうです。例外はいくらでもあるので親子だからだけというわけでもないのですが、素直に喜んでおくべきでしょう。
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