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プロジェクト 教会
1.教会堂は宣教の情熱が現れ、霊的厳粛性と自由性がともなった霊性が充満していることという理念を具現化する。
――――教会堂の内部空間そのものが光によって構成され、復活の主イエス・キリストのイメージの十字架が、逆光によって照らし出される。
2.教会堂が新たな街のシンボルである。
――――夜には礼拝堂の光がこぼれ、昼にはキリストの再臨をイメージさせる十字架が逆光によって照らし出される。内部と外部、昼と夜とで、光は同一の十字架や外壁に、逆転の演出をする。こうして教会堂は魅力ある街のシンボル的デザインとなる。
3.地域に開かれた教会にしたい。
――――通りすがりの人も入ってみたくなる教会にする。昼間、礼拝堂の表層の根線反射ガラスは周囲の風景を写しこんでいる。日が暮れると、特別なライトアップでなく生活の光によって、礼拝堂の内部が次第に透けて、暗闇の中に教会堂のシルエットが浮かぶ。通りすがりに見た人は、誰でもいつかは中に入ってみたいと思う。
4.環境負荷を抑えるために、できるだけ空調設備に頼らず、建物全体での通風を工夫した。
――――礼拝堂に付属する二つの中庭は、通風や採光、防犯や居住性に有効であるばかりでなく、空間の質を高めている。
5.資源の持続可能性を配慮し、地産地消を心がける。合理的な木構造に天竜材を多用し、コストを抑えた。
――――天竜スギ・ヒノキ、キングポストトラス構造
6.エイジングを負の要素とせず、それを時間の経過や歴史と考え直し、時間をデザインデザインする手法とした。
――――浮かび上がる十字架、やつれにくい素材